« 21世紀版「見えざる手」 | トップページ | やはり車はスマホ化する!?トヨタをHackするアイデアソン雑感 »

2013年3月 7日 (木)

ソーシャルビジネスセミナーに行ってきました

ひさびさのブログ更新となったのは遊んでいたわけではなくスマホ用ウェブページを作っていた為ですよ、と言い訳した上でブログを書きます。

先日、ソーシャルビジネス関連のセミナーに行ってきました。

「社会起業家支援のプロフェッショナルに聞く!!ソーシャルビジネス成功の“秘訣”」(主催:日本政策金融公庫)
ソーシャルビジネスに対する個人的印象
  • 「ソーシャルビジネス、社会的起業(企業)」という言葉、正体不明で怪しい響き。
  • おおよそ世間の事業・商売は程度の差はあれど社会性を帯びているのに社会性を前面に押し出すのは偽善を感じる。
  • facebookなどソーシャルネットワークサービスの流行りに乗っかっているのでは?
  • リーマンショック後単なる「起業」では拝金主義と見られがちの為「社会」を付けてイメージ刷新を狙ってる?
などなど、自分はこの方面について大きな理解不足とネガティブな印象を持っていました。ちゃんと取り組んでいらっしゃる方、すみません。。。

自分が直面しているひとつの課題

一方で、現在親の住むふるさと(ど田舎)を離れ生活している自分にとって、帰りたくてもふるさとに仕事が無いのでむずかしいという現状は大きな課題として存在しています。

この「ふるさと仕事無い問題」は経済合理性の必然とも考えられ、この問題を誰かが解決するなら普通の営利企業では無いだろう、国や自治体は財政的に厳しいからなかなか頼れないよな、と漠然と思っていました。

正しく理解してみよう

今回、日本政策金融公庫というお堅いところの主催するセミナーでひどいことにはならないだろうという期待と、「ソーシャルビジネス」を正しく理解し自分の課題解決に活用できる事があるか見てこようとの考えのもと、参加してきました。

セミナーで知った事、考えた事(セミナーの内容を網羅しているわけではありません)

・「社会的企業」と営利企業の境界線はあいまい。

セミナーではいくつかの考えを紹介していました。

<ソーシャルビジネス>
目的=ミッションの達成(社会的課題の解決)
利益は目的達成の手段
<普通のビジネス>
目的=利益の追求(株主利益の最大化)

これ、実際の企業に当てはめようとすると線引きは難しいですね。利潤の最大化は時間軸の取り方次第で変わる(CSRの実践が長期的な利潤の最大化につながるとの考えもあるだろう)し、多くの企業理念にはその第一に何らかの社会貢献が挙げられていますし。
 
参考:他社の経営理念を調べてみました(KAYAC Inc.)
また、NPO(特定非営利活動法人)など制度上の線引きはあるが、必ずしも「社会的企業=NPO」ではない、との事でした。なるほどです。

参考:社会的企業(ウィキペディア)
今回のセミナーを通して一番しっくりくる「社会的企業」の定義は、講師の先生がおっしゃられた、

「社会的企業とは人から言われるもの。」

でした。

実際、一つの企業を見てもその活動は多様であり収益性or社会性どちらの側面で語られるかの違いなのだろうと思いました。

・取り組み方も似ている

セミナーではソーシャルビジネスにおける課題の整理・分析から実践方法まで概要の説明がありましたが、それらは営利企業におけるマーケティングや事業戦略と似ている印象を受けました。

利潤を追求する営利企業であろうと社会的企業だろうと「ヒト・モノ・カネ」を活用し問題解決に当たるのは同じであり、ノウハウの多くはおのずと似通ってくる(or双方転用可能)という事なのだろうと思います。

どなたの発言かは忘れてしまいましたが、

「福祉の世界はマーケティングを勉強していない。」

という意見は、マーケティングのノウハウが福祉の世界に役立つ余地がある事を示しているという意味で印象的でした(また、教育的側面を重視し経営が苦しい動物園が多い中、旭山動物園が独創的な取り組みで来園者と収入を増やした事例を思い出しました)。

・参加者のみなさん

多様な立場の方々が参加されていましたが、やはり今回のセミナーのテーマ通り、皆さんそれぞれが何らかの社会的課題を認識し、実際に課題解決に取り組まれている方もいらっしゃいました。

セミナー中のワークショップやその後の懇親会でお話する中で、限られた時間ではありましたが日常ではお話する機会の無い方々と情報交換する事ができました。

・情報交換を通して考えた事

クラウドソーシングなど働き方の選択肢が増えていく今、心身或いは家庭環境にハンデをおい就労機会が限られている方々の能力を活かす事は成長分野になるかもしれないと思いました。あくまで現実を知らない私が限られた時間の中で参加者の方々と話し考えた事なのですが。

ネットビジネスの世界では、駆け出しの会社(スタートアップ企業)が人的・資金的に限られている中でサービスを磨きユーザーを増やし成長させていく「グロースハック」という考え方があります(このブログでも何回か取り上げてきました)。

社会的企業を成長させる、又は人の能力を伸ばす分野にも使えるノウハウはあるかもしれないと思いました。


お礼

というわけで、今回のセミナーに参加した事で、ソーシャルビジネス・社会的企業についての理解を深める事ができました。

講師の先生、主催者の方々、セミナーに参加しお話して下さった皆さん、ありがとうございました。

付録:セミナーで自分の課題解決を考える

セミナーでは講義に加えて実践ワークショップが行われ、私は「ふるさと仕事無い問題」に取り組みました。

ここで、セミナーの後に考えた事も含めて内容をメモしておきます。

Who=誰に:ふるさとで働きたい人に
What=何を:就労機会を
How=どのように:「エデュケーショナルツーリズム」で

ここで言う「エデュケーショナルツーリズム(造語)」の説明
  • ふるさとへの帰省にあわせ帰省先で開催される勉強会の講師を担当する(ふるさとに限らず、旅先で勉強会の講師を担当するor学ぶ立場で参加する事もあり)。
  • ポイント:参加条件をオープンにする。
  • 派生サービス:「旅先で勉強会を企画すれば参加者に応じて旅行代が安くなりますよ」という旅行企画。
 
期待される効果
  • ふるさとでの就労機会の創出(講師)
  • 観光収入の増加
  • ふるさとに住んでいる方(および旅行者)に対する学びの機会の提供
・・・改めて見返してみると既にどこかで行われていそう、そして青臭い。加えてよほど付加価値のある勉強会を行えないと単なる上から目線になってしまいそうな気配。。。

自分の頭では最初から立派な事など思いつくはずもなく、後から直していけばいいから今はこれでいいか。

次に、小さくはじめる第一歩として、
  • 講師の立場になれるよう、今のうちからスキルを整理し仕事などを通して話し方も磨いておく。
  • 盆と正月に帰省したら決まった同級生とただ飲むのに加えて関係ありそうな人とも交流しておく。
  • 人の呼べる講師になるべく(or人気の講師を連れてこれるよう)人との縁を大事にする。
・・・将来の自身の損得を考えて今の行動を変えるとはあさましい感じもするけど「三方よし」だしいいか。

・・・おっと!「エデュケーショナルツーリズム」で調べてみたら既に取り組んでおられる方々がたくさんいらっしゃいました。

例えば沖縄県。
エデュケーショナル・ツーリズム推進事業 「新・教育旅行」商品化企画 公募の開始について
http://www.pref.okinawa.lg.jp/site/bunka-sports/kankoshinko/ukeire/documents/sinkyouikuryokou_koubokaisi.html

自分は北国育ちなので、今度実家に帰ったら市役所の同級生にでも「こんなコトやってるかー」と聞いてみるかな。

« 21世紀版「見えざる手」 | トップページ | やはり車はスマホ化する!?トヨタをHackするアイデアソン雑感 »

よもやま話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533352/56909572

この記事へのトラックバック一覧です: ソーシャルビジネスセミナーに行ってきました:

« 21世紀版「見えざる手」 | トップページ | やはり車はスマホ化する!?トヨタをHackするアイデアソン雑感 »

最近の作品

つぶやき

ウェブページ

無料ブログはココログ