« RSSで気になるアイテムの発売・出品時期を逃さずゲット! | トップページ | 21世紀版「見えざる手」 »

2013年1月18日 (金)

グロースハック:アハ!瞬間(Aha! Moments)を測定する from グロースハッカーカンファレンス参加者Richard Price氏のブログ

少し久しぶりですが、今回も2012/10/26グロースハッカーカンファレンス@米国の関連ブログを意訳してみます。

前説

以前の記事(初体験にアハ!瞬間を提供せよ from グロースハッカーカンファレンス参加者Thomas Schranz氏のブログ)で、「ユーザーがサービスの魅力を理解した瞬間」という意味のアハ!瞬間(Aha! Moments)に関するブログ記事を紹介しました。

アハ!瞬間とは、例えば、株式投資なら利益が出た瞬間、仕事なら働きぶりを褒められた瞬間又は給料をもらった瞬間、スポーツなら試合に勝った瞬間或いは技術の向上を実感した瞬間、といったところになると思います。

今回紹介する記事では「(おそらく)アハ!瞬間を体験し、後にリピーターになるユーザーはどのような振る舞いをするか」についてのカンファレンスでの発言を紹介しています。

意訳して紹介するブログ記事

I'm the founder of Academia.edu, a social platform for academics to share research papers.
Our mission is to accelerate the world's research. We're hiring engineers!”

Richard Priceさん、ありがとう!

---(ここから意訳スタート)---

グロースハッキング:親密なユーザーになる先行指標

私は先週の金曜日にメンローパークで開催されたグロースハッカーカンファレンスに行ってきた。
スピーカーは、Facebook、Twitter、LinkedIn、Zynga、そしてDropboxでグロースチームを率いていた方々だったた。

多くの印象的なテーマのうちの一つは、グロースチームが後に親密になるであろうユーザーの先行指標を見つける、というアイデアだった。グロースチームは、その基準の最適化にフォーカスする。

これらは先行指標についての企業の考え方である。

Facebook

Facebookのグロースチームを率いていたChamath Palihapitiyaは、Facebookにおける後に親密になるであろうユーザーの先行指標は、会員登録後10日以内に7名の友達に接触することだ、と述べた。

Zynga

Spark CapitalのVCで以前月間4,000万アクティブユーザーを擁していたZyngaのGMをつとめていたNabeel Hyattは、Zyngaは”D1 retention(1日の残存)”にフォーカスしていた、と述べた。Zyngaは、もし誰かがゲームの為に会員登録した翌日に戻ってきたら、それは親密なお金を払うユーザーになる先行指標だという事を見出した。

Dropbox

Dropboxのグロースチームを率いたChenLi Wangは、Dropboxの親密なユーザーの先行指標は、一つのデバイスのDropboxフォルダに少なくとも1ファイルを置く時であると述べた。

Twitter

GreylockのVCで以前Twitterの成長を支えたJosh Elmanは、Twitterにおける親密度の先行指標はFacebookの基準に関係があると述べた。
つまり、一定の人数をフォローし、かつそのフォローしている人達から一定割合フォローされているユーザー。

LinkedIn

LinkedInのグロースチームを率いたElliot Schmuklerは、LinkedInにおける親密度の先行指標はやはりFacebookのものと似ていると述べた。
つまり、Y日以内にX回のコネクションを得るユーザー。彼はXやYが何であるかを言わなかった。

先行指標基準の特性

各先行指標は、3つのカテゴリにあてはまる。

ネットワーク密度:時間枠内で形成された友人またはフォロー連携
コンテンツの追加:Dropboxのフォルダに追加されたファイル
訪問頻度:D1の保持

Nabeel Hyattは、グロースチームにとって一つの作業基準にフォーカスし、その後、やはり記録する多くのKPI (key performance indicators) を持つことは実に便利であると述べた。

彼は、作業基準は具体的かつサイトのユーザー体験の漏斗(注釈)部分の比較的初期である事が重要である、とも述べた。
漏斗(注釈)から進むにつれて脱落率が高くなり、あなたは脱落を最小限にとどめる為、可能な限り入口近くで先行指標を見つけたくなる。

Chamathは、彼のグロースチームが”10日以内の7人の友達”という先行指標をいかにして見つけたかについて語った。
彼は、チームがユーザーの仲間たちについて、親密になる仲間とならない仲間に着目し、出現したパターンが親密な仲間たちは会員登録後10日以内に少なくとも7人の友達を見つけた、というものだったと述べた。

スピーカーからの他の指摘

カンファレンスでは、他にもいくつかの興味深い事が述べられた。 Josh Elmanは、Twitterにはアクティブユーザーに2つの段階があると述べた:
・普通の”アクティブユーザー”は28日のうち少なくとも1回はタイムラインを訪れる。
・”継続的”又は”コア”なユーザーは28日のうち少なくとも7回はタイムラインを訪れる。

Chamathは、彼がFacebookのグロースチームを率いていた時は4つの事にフォーカスしたと述べた。
獲得:ユーザーを連れてくる方法
活性化:ユーザーにできるだけ早く彼らの”アハ!瞬間”を提供する方法
親密:ユーザーが可能な限り頻繁に製品価値の核心を経験することを確認する方法
バイラル:人々にプラットフォームへより多くの人々を連れてきてもらう方法

彼は、彼が気付いた”アハ!瞬間”までの時間を数日のうちに測定するという考えは、もともとグロースチーム内になんとなくあった、と述べた。
彼の見解は、それを時間単位、理想的には分、秒単位で測定されるべきであるということだった。

ユーザーがサインアップした後人間的に可能な限り早く ”アハ!瞬間”を得るべきである、という理念だ。

---(意訳ここまで)---

自分なりの理解

ここで紹介された「先行指標」とは、ユーザーが”アハ!瞬間(Aha! Moments)”を体験した事を判断する情報とも考えられます。

つまり、

・せっかくサービスに連れてきたユーザーに”アハ!瞬間”を体験させなければ(サービスの良さを知ってもらわなければ)連れてきたコストが無駄になる。

・一方で、”アハ!瞬間”を経験しても離脱するユーザーは本来的にサービスに対するニーズが無い(ターゲットユーザーではない)のでこれ以上コストをかけるのは無駄だ、と考えられる。

・この事を実際に判定するためには測定可能な「先行指標」を設定し注目する事が有効である。

という事だろうと思います。

実際に利用者が”アハ!瞬間”を体験したのか、そんな瞬間を経験したからリピーターになったのか、他人からは知る由もありませんが、”アハ!瞬間”の存在を前提に、限られた資源を効率的に使い、マーケティング施策に関する議論の堂々巡りを防ぐために「先行指標を設定し測定する」事は有効な手法だと思います。

« RSSで気になるアイテムの発売・出品時期を逃さずゲット! | トップページ | 21世紀版「見えざる手」 »

グロースハッカー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533352/56569633

この記事へのトラックバック一覧です: グロースハック:アハ!瞬間(Aha! Moments)を測定する from グロースハッカーカンファレンス参加者Richard Price氏のブログ:

« RSSで気になるアイテムの発売・出品時期を逃さずゲット! | トップページ | 21世紀版「見えざる手」 »

最近の作品

つぶやき

ウェブページ

無料ブログはココログ