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2012年12月25日 (火)

初体験にアハ!瞬間を提供せよ from グロースハッカーカンファレンス参加者Thomas Schranz氏のブログ

前回のブログ(10/26グロースハッカーカンファレンス@米国)に続き、翻訳(意訳)記事をお送りします。

今回紹介する記事はこちら。

Growth Hackers Conference: Lessons Learned
Co-Founder & CEO at blossom
blossom, a lightweight project management tool for people who love the products they create."

Thomas Schranzさん、ありがとう!

ブログの前半はFacebookのグロースチームを率いていたChamath Palihapitiya氏の話であり、前回のブログで紹介したのでここでは割愛します。なお、同じ話題でも書き手により得られる知見は違ってくるので、時間のある方は一度原文を読んでみる事をお勧めします。

このブログではThomas Schranzさんのブログの後半を紹介します。

---(ここから意訳スタート)---

Initial User Experience is Key, front-load Aha! Moments
(初期体験こそが鍵、最初にアハ!瞬間を提供せよ)

カンファレンスの別の部分では、初期のすばらしいユーザー体験の重要性が語られた。初対面の人たちと会うミーティングと同様に、あなたのプロダクトから受ける第一印象こそが鍵なのだ。

KISSmetricsHiten Shah氏は、彼らの分析製品において新たなユーザーになってもらうために、次の3つの異なる最適化された方法がうまくいった事を紹介した:高速、高度、そして「お話しましょう」。新規顧客に最初に何を話すか考える事に時間を割こう。それだけの価値がある。

QualarooSean Ellis氏は、あなたの製品ならではの体験を認識し、その体験を最初に持ってくる方法を探る事を勧めた。顧客が製品の価値を体験する事は、早ければ早いほど良い。

調査や顧客開拓など他の定性的な方法は、それがあなたの製品にとって何を意味するか認識する上で役立つ。Seanは、次のような質問を勧めた。

・あなたは、製品をもう使うことができなくなったらどうしますか
・この製品を使用して一番良かった事は何ですか?
・あなたは他の人にこの製品を勧めますか?それはなぜですか?

Resurrecting lost Users is hard
(失われたユーザーを復活させることは困難である)

DropboxChenLi Wang氏が、ユーザーを再度活性化させる事に関する興味深い教訓を共有した。

厚かましいと思われる事無くユーザーを復活させることは非常に困難だ。しかし、適切な電子メール・通知・app storeのアップデートなら、人々があなたの製品に戻ってくるような驚異的な成功を収める事ができる。

ChenLiは、全ての人たちにメッセージを送る前に、(個別に?)メッセージを送った事による親密度や退出率(の変化?)を注意深く計測する事を勧めた。あなたが送信するメッセージが、見出し・行動に繋がる明確な呼びかけ・そして楽しいルック&フィールににフォーカスしている事を確認してください。

Double down on what already works
(うまくいっている事に倍賭けせよ)

すべてのセッションが信じられないほどの洞察に富むものだったが、私は特にElliot ShmuklerがLinkedInのユーザー数を13名から1億7千5百万名にまで成長させた間に学んだ教訓を楽しんだ。

Elliotは、資源が限られている時こそ全ての改善活動に時間を費やしてはならず、適切な事への集中的な取り組みが非常に重要になってくることを強調した。プレゼンの中で披露してくれた実例の一つは、会員登録のコンバージョンレートについての事だった。

観客の大多数が見過ごしていたが、私の心を捉えた事は、うまくいっているわずかな部分にフォーカスする事だった。

初めは、それは少し直観に反するように思える。なぜなら、例えば4%のように低いコンバージョンレートを改善する事のほうが、40%のように信じられないくらい高いコンバージョンレートを示しているほうに比べて簡単だと思うだろうから。

” Thomas Schranz(@__tosh)のツイート
短所を改善するより長所に集中するほうが簡単だ。
 LinkedInのElliot Shmukler #ghconf ”

これらはLinkedInが2008年に改善する決定をした会員登録用の2つのチャネルの例である。
Emailでの招待状 : 4% 25.000 ->  7% 44.000 (+19.000) 2年かかった
Homepageの閲覧数:40% 50.000 -> 50% 63.000 (+13.000) 4ヶ月かかった

Elliotのもう一つの洞察に満ちた観察は、それが非アクティブである人に比べてアクティブなユーザーの親密度を高める方が容易であるという事だった。彼が提示した一例は、あなたのLinkedInのプロフィールを誰が見たかを教える既存顧客へのつなぎとめメールだった。

それらは非アクティブユーザーの代わりにアクティブなユーザーをターゲットに言葉遣いや設計を最適化することになった理由である。

” Thomas Schranz(@__tosh)のツイート
非アクティブユーザーから何かしてもらうより、アクティブユーザーから多くの事をしてもらう方が簡単だ。
 LinkedInのElliot Shmukler #ghconf ”

人々が不活発なのは多くの異なる理由があるのに対し、アクティブユーザーのグループは彼らが固執する動機の多くを共有しているように思える。

もし Elliotのセッションについての詳細を読みたいなら、Quibb blogにあるSandi MacPhersonのノートを確認してください。

Use HTML5 to iterate faster in native apps
(より早く反復する為にネイティブアプリでHTML5を使え)

「携帯電話上での成長」パネル(ディスカッション?)の間、ネイティブアプリ上でのA/Bテストと早い反復サイクルの実施方法に関して多くの質問が繰り返された。

twitterのグロースエンジニアであるEric Florenzano氏はすばらしく実用的な答えを持っていた。(つまり)もしあなたが可能な限り迅速に動きたければ、(仕様上)確信の持てない部分についてはHTML5を利用し、既に固まった部分のみネイティブに実装すべきだ。

あなたがモバイルアプリの開発に携わっているなら、まさにこのアプローチを採用しているネイティブアプリのA / Bテストのフレームワークであるclutch.ioをチェックしてみてください。clutchは最近Twitterに買収された後、ほんの数日前にオープンソースとなった。

Product Manager’s Renaissance
(プロダクトマネージャーのルネッサンス)

このカンファレンスにおける主な成果は、私たちは製品管理のルネッサンスのさなかにいるという事だった。

あなたのプロダクトとマーケティングの間の反復をより速くしようとする努力の可能性により、増大するプロダクトマネージャーの役割は、製品の競争力と成功のバックボーンを構築する。

(この一文はよく分からないので原文を掲載します。
"With the possibility to iterate on your product and marketing efforts faster and faster the product manager’s role more than ever builds the backbone of a product’s competitiveness  and success."
より適切な翻訳ができる方がいらっしゃれば是非ご連絡を!)

決定は速くなされる必要があり、より大きな影響力を持つ。デザイン、エンジニアリングそしてマーケティングの間のサイロを解体することはもはや単なる一つの良いアイディアなどではなく、本質である。

---(意訳は以上)---

翻訳したブログの最後の部分で、本の紹介があります。

"Growth Engineering 101
A Step by Step Guide on Growth Hacking for Founders, Product Managers and Marketers."

この分野でまとまった本は貴重ではないかと思います。

補足

今回のブログの表題に「アハ!瞬間」という言葉を入れています。

これは元ブログの「Aha! Moments」を指してるのですが、「なるほど!と思った瞬間」、「目から鱗が落ちた瞬間」、今回の話題向けに言えば「サービスの魅力を理解した瞬間」のような意味になるかと思います。

感想

自分のウェブサービスにとっての「アハ!瞬間」は何か?それが初めてサイトに訪れる人に充分伝わるようなデザインになっているか?

良さが伝わらなければ使われず、口コミで広がることも無い、一度離れた顧客はなかなか戻ってこない。だからこそ初体験にアハ!瞬間を提供すべき。

リソースが限られているときこそ強みに集中すべき。

自身のウェブサービスでやるべきことは未だ多く、取り組みの甘さに気付かされる記事でした。

(追記)
後付けながらThomas Schranz氏にブログ翻訳について快諾を頂きました。



改めて、ありがとうThomas Schranzさん!

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